これぞ、ピーコートの魔力?!

ピアース・ブロンソンの次のボンドにダニエル・クレイグが選ばれた当初、長年のボンド・ファンの多くが私が主張するのと同様の理由でそのキャスティングを批判し、中には反クレイグ・ボンドの大々的なキャンペーンを展開する人達さえいたほどです。しかし、予想に反して『カシノ・ロワイヤル』は高評価され、興行的にも大成功を収めました。はしゃぐ夫を横目に、醜男のジェームズ・ボンドを大スクリーンの劇場で見るのは耐えられないと、次の『クヮンタム・オブ・ソリス』までは無視を決め込みました。でも、2012年に『スカイフォール』が公開された時は、その前評判に遂に我慢ができなくなり、夫と共に劇場に向かったのです。ところがどっこい、ダニエル・クレイグ版のジェームズ・ボンド、なかなかいかしていました。特に上海の高層ビルでのシーンで見せたピーコート姿は、まさにクールで、これぞ007という雰囲気。襟を立てて、1つだけボタンを掛け、マフ・ポケットにワルサーPPK/Sを忍ばせる姿は、もう完璧です。このピーコートは、アメリカのデザイナー、ビリー・リードのものでしたが、スカイフォール効果で、今や『ボンド・ピーコート』と呼ばれているようです。顔はさておき、鍛え抜かれた彼のボディーが助けにはなったのでしょうが、私はピーコートの魔力を感じずにはいられませんでした。まだピーコート未経験なら、この冬はあなたも試してみませんか?

ピーコートの魔力に+1 !

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