ピーコートとダッフル・コート

どちらもヨーロッパを起源とし、イギリス海軍の防寒用コートとして広く着用され始めたピーコートとダッフル・コート。艦上での寒さに耐えられるよう厚手で重いウールが使用されていて、風向きに合わせて前合わせを左右どちらにも変えられることなど軍服としての共通点も多いようです。日本には、特にダッフル・コート愛好家が多いようで、トラッド、アイビー大好きな母に育てられた私も子供の頃からグローバーオールのダッフルを愛用していました。大学生になって、アメ横で始めてショットのピーコートを買った時は、ちょっと大人になった気分でした。ルーツは同じでも、ダッフル・コートにはちょっと可愛さのようなものが付きまとう気がします。海軍の制服の上に着るため、ゆったりとした作りになっているせいもあるのでしょうが、どうしてもパディントン・ベアを想像してしまうからかも知れません。その反対に、ピーコートにはシャープなイメージがあります。

大人のピーコートに+1 !

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スタイリッシュな男たち
そもそも軍服の上にゆったりと羽織って、フードも帽子の上にそのまま被れるように大きくデザインされているダッフル・コートは、どうしてもちょっと野暮ったい印象になってしまいます。もちろん、それはそれでまたいい味を出して、映画『第3の男』の中のトレヴァー・ハワードの渋いダッフルの着こなしなどはよく話題になります。でも、やはり、濃紺や黒の細身のデザインのピーコートを身に着けた男性の方が、たっぷりしたキャメル
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